高校生のためのグローバルセミナー 2020年度開催報告

グローバル人材へのきっかけとなることを目指して、高校生の国際感覚を身につけたいという気持ちを後押しするため、高校生のためのグローバルセミナーを開催しました。

今年度のテーマは「コロナ禍が引き起こすグローバル社会の課題と、それに対しわたしたちができること」。

埼玉大学の外国人留学生や海外経験のある日本人学生の協力のもと、参加した高校生たちは、ディスカッションを通じて「わたしたちができること」について考えました。

開催概要

  1. 開  催  日  2020年10月25日(日)13:00 ~ 15:40
  2. 開催方法  オンライン開催(ZOOM)
  3. 参  加  者  学生合計52人(高校生28人、日本人大学生14人、外国人留学生10人)

内容

講 演

野口裕子氏(独立行政法人国際交流基金北京日本文化センター)

駐在中の北京からオンラインでつなぎ、今回のテーマに沿ってコロナ禍における中国の状況や外国と日本社会の違いなどについて、ご自身の具体的な体験を交えながらご説明いただきました。

最後に高校生・大学生への期待が示されて講義が締めくくられると、参加者からは「なぜ国際的な仕事に就こうと思われたのですか」などの質問が寄せられました。参加者たちは「わたしたちにできること」という課題を考えるヒントを得た様子でした。

グループワーク

ZOOMのブレイクアウトルームで、高校生が大学生と一緒に5人程度の小グループ(A~Jまでの10グループ)に分かれ、「コロナ禍が引き起こすグローバル社会の課題と、それに対しわたしたちができること」をテーマにディスカッションを行いました。

まとめと発表準備

ZOOMのブレイクアウトルームで、グループワークの2グループを1班にまとめ、AB~IJまでの5班に分かれました。2グループのディスカッションで得られた意見やアイデアについて情報交換するとともに、日本人大学生、外国人留学生のアドバイスのもと、高校生が班の発表をする準備を行いました。

発表

AB班から1班8分ずつ、高校生が発表を行いました。パワーポイントにまとめて発表する班、リレー形式で説明者をつなぐ班などそれぞれ工夫したやり方で発表が行われました。

講評

埼玉大学の中本進一教授(人文社会学研究科・異文化間教育論) から講評をいただきました。それぞれの班ごとの発表の評価すべき点や、印象的だったキーワードを紹介しながら、さらに考えを深めるためのヒントを示してくださいました。

 

感想

(高校生)
・セミナーに参加する前はコロナ禍で私たち高校生に何かできることなどあるのだろうかと疑問を抱いていたのですが、先生の講演や多くの学生たちと話をしていくうちに考えてもいなかったアイディアや、いろいろな視野からの意見も聞くことが出来て、新たな発見をたくさん得ることができました。
・具体的な解決策としてSNSを使う、またその信ぴょう性を確認しつつ利用していくなどという案が出て今日から行動に移せそうなことが多くありました。
・生徒たちで意見を出し合って話し合いをして最終的にプレゼンが成り立ったことを嬉しく思いました。私が目指す大学ではこのようなディスカッション形式の授業が多いので、今から楽しみになりました。
・今回のグループワークで外国人の方の質問に答えたり、話を聞くことが出来たりして、自分に対する自信がつきました。いつかは海外へ留学したいと思っているので、今回の経験を使って楽しい交流ができたらいいなと思いました。
・上手く自分の意見が言えるか、また他の人とコミュニケーションが取れるかなど不安があったけど、大学生の方々がサポートしてくれて、楽しく意見交換をすることができました。

(日本人大学生)
・高校生が主体となって考え、議論し、発表する機会が設けられていたこと。高校生から多くのことを教えられた企画だったので、ボランティアとして参加した大学生にとっても実りある体験になりました。

(外国人留学生)
・自分の国と日本の異文化や違う意見をわかるようになりました。高校生だと見えないほど、素晴らしい意見が出てきます。私の日本語はまだまだなので、理解しにくいです。でも、ちゃんと聞いてくれて、質問を聞いてくれるので嬉しいです。自分の意見を話しながら、ほかの人からもインスピレーションをもらいました。とてもいいセミナーでした。

 

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