グローバル人材へのきっかけづくりとなることを目指して、高校生の国際感覚を身につけたいという気持ちを後押しするため、高校生のためのグローバルセミナーを開催しました。

今年度のテーマは「外国人観光客に私たちができるおもてなし」

埼玉大学の留学生や海外経験のある日本人学生の協力のもと、参加した高校生たちは、ディスカッションを通じて「私たちができるおもてなし」を考えました。

開催概要

開催日　　平成30年10月28日（日）10：00 ～ 17:00
会　場　　埼玉会館3階　3C会議室
参加者　　学生合計58人（高校生38人、日本人大学生11人、外国人留学生9人）

内容

アイスブレーキング

JICA国際協力推進員埼玉デスク　土屋雅人氏

参加者はこの日、初めて会うメンバーがほとんどであることから緊張をほぐし、お互いを知り合うため自己紹介を兼ねたワークショップを行いました。英語で周りの人たちに質問をして、自分のおでこに貼られた付箋に書かれた有名人の名前が誰なのかを当てる「Who am I?」ゲームと英単語しりとり、英語でジェスチャーを交えた自己紹介ゲームを行いました。セミナー導入部分にてリラックスした雰囲気の中、高校生、日本人大学生、外国人留学生相互の交流を図りました。

パネルディスカッション

埼玉大学人文社会科学研究科准教授の長沢先生にファシリテーターとして進行していただき、インドと中国からの外国人留学生２名、アメリカ留学経験のある日本人大学生１名、シンガポールへ渡航し現地でインターンシップ経験のある日本人大学生１名とカナダ留学経験のある高校生１名でパネルディスカッションを行いました。今回のセミナーのテーマである「外国人観光客に私たちができるおもてなし」を軸に、留学経験や外国人視点でディスカッションをしました。

中国からの留学生は、「来日して間もないころ、地下鉄の乗り方が分からず困っていたら、近くにいた人が助けてくれて嬉しかった。そういう気持ちは忘れないと思う。」、カナダ留学をした高校生は、「見た目で判断せず、まずは現地の言葉で地元の人と同じように接してもらう方が嬉しかった。」など、それぞれの体験からの意見をお話しいただき、午後のグループワークのヒントととなりました。

ランチトーク（昼食）

午後のグループワークの結束を高めるため、同じ班の高校生、日本人大学生、外国人留学生が一緒に昼食をとりました。「ランチトークで空気が和らいだ」などの意見もあり、交流が深められたようです。

グループディスカッション

「外国人観光客に私たちができるおもてなし」をテーマに、グループワークを行いました。

ワールドカフェ

グループのうち高校生メンバーを入れ替えてディスカッションを３ラウンド行いました。「今まで外国の人や大学生と話し合う経験が無かったので、良い経験になった」「留学経験のある大学生に自分が知らないことをたくさん教えてもらった」との意見がありました。

まとめと発表準備

全ての班においてメンバー全員から活発に意見が出され、日本人大学生、外国人留学生のアドバイスのもと高校生が発表準備を行いました。

発表

１班７分の枠にて発表を行いました。発表後は前の班による感想と質問を１問ずつ行いました。コント調や正統派と、各班工夫を凝らしたプレゼンテーションで、会場内は笑いや感嘆の声があふれ、熱気に包まれていました。

講評

埼玉大学の長沢先生より講評を頂きました。すべてのグループについて、良かったところや印象的だったキーワードを取り上げて講評していただき、高校生にとっては大きな自信につながったようでした。

感想

・多文化共生について考える貴重な機会となって良かったです。今回勉強したことを今後の生活に活かしていきたいです。
・とても有意義な時間だった。自らの意識を高めて2019、2020年を過ごしたい。
・最初はとても緊張しましたが、とても楽しい時間でした。参加してよかったです。
・今日は異文化理解などだけでなく、留学など様々な経験が豊富な方がたくさんいらして、今後の進路にとても参考になった。休みをつぶしてでも参加した甲斐があったなと思う。
・普段あまり関われないような人の意見や、体験が聞けてとてもよかったです。
・前回も参加しましたが、人がとても増えていてびっくりしました。
・高校生の私たちにできることを見つけ出すのは、身近な話題で議論しやすかったです。東京オリンピックに向けて、外国人の人にできるおもてなしを自分なりにしていきたいと思いました。
・非常に話しやすい環境でセミナーを受けることができた。
・また次回も参加したいです。